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【国際情勢分析】意外と親和性ある? イランとイスラエルは“不倶戴天の敵”にあらず

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【国際情勢分析】
意外と親和性ある? イランとイスラエルは“不倶戴天の敵”にあらず

11日、ゴラン高原のシリア境界付近に並べられたイスラエル軍の戦車(ロイター) 11日、ゴラン高原のシリア境界付近に並べられたイスラエル軍の戦車(ロイター)

 トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明したことを受け、離脱を支持するイスラエルと、敵対するイランの緊張が一段と高まっている。

 ロイター通信などによると、離脱表明直後の8日夜、シリアの首都ダマスカス近郊にあるイラン関連の軍事施設が攻撃され、イラン人8人を含む15人が死亡した。イスラエルの記者は「イランによる攻撃を防ぐため、イスラエルが先制攻撃した」との見方を示した。10日未明にはシリアに展開するイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」が約20発のロケット弾を占領地ゴラン高原のイスラエル軍に向けて発射したとイスラエルが発表。対空防衛システムでイスラエル軍は数発を撃墜したとしている。

 こうした事態に、イスラエルのネタニヤフ首相は声明で「イランはレッドライン(越えてはならない一線)を越えた」と非難。一方、イラン外務省は、イスラエルの発表はイラン軍事拠点への攻撃を正当化するための「偽りの口実だ」と反発した。

 緊張がこれ以上高まると、両国による初の大規模な直接衝突に発展しかねない。だが、イスラエルにとってイランはかつて、中東地域での唯一の実質的「同盟国」であった。パーレビ王政時代のイランは、1948年にイスラエルが建国宣言をすると、これを承認して外交関係を樹立。ともに親米国家で米国製兵器を使用し、イランの空軍パイロットはイスラエルで訓練を受けていた。また、イスラエルは王政時代のイランの秘密警察の訓練にもかかわっていた。

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