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「最終結果見守る」 イラク総選挙の論評控えるトランプ政権

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「最終結果見守る」 イラク総選挙の論評控えるトランプ政権

 ホワイトハウスのイベントに向かうトランプ米大統領=11日(AP)  ホワイトハウスのイベントに向かうトランプ米大統領=11日(AP)

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米政権はイラクでのイスラム教シーア派大国イランの影響力拡大を強く警戒しており、イラク国会選挙を受けた連立の枠組みがイラン寄りに傾くかどうかを注視している。反米のシーア派有力指導者サドル師の政党連合が第1勢力となる見通しとなっているが、シーア派ながらイランと距離を置いているため米政府は抑制的な反応にとどめている。

 過激組織「イスラム国」(IS)掃討作戦でイラクの治安部隊を支援するため米軍を駐留させている米国には、作戦完了後のイラクの安定が最優先課題だ。米軍はサドル師派の民兵と衝突したことがあり、米政府内での警戒は根強い。一方で、サドル師が「キングメーカー」として、イランの影響力を排除する形で政権を作るとの見方もある。

 マティス国防長官は15日、サドル師に関する論評を控え、「選挙の最終結果を見守る。米国はイラク国民の判断を支持する」と記者団に語った。

 国務省のナウアート報道官も15日の記者会見で、選挙が民主的に実施されたとしてイラク国民を祝福し、今後の連立の動きを見守ると強調した。サドル師に関しては、現在の立場を承知していると答えるにとどめ、「イランがイラクなどに手を伸ばしていることは米国にとっての懸念だが、イラク国民に信頼を置いている」と述べた。

 ナウアート氏は、IS掃討に当たる米軍主導の有志連合の調整を担当するマクガーク大統領特使がイラク入りしていることも認めた。選挙を受けて、イラク側との調整に当たっているとみられる。

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