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アンワル元副首相に恩赦 マレーシアの権力継承に曲折も

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アンワル元副首相に恩赦 マレーシアの権力継承に曲折も

16日、マレーシアの首都クアラルンプールの病院を出発するアンワル元副首相(ロイター) 16日、マレーシアの首都クアラルンプールの病院を出発するアンワル元副首相(ロイター)

 【シンガポール=吉村英輝】マレーシアの次期首相候補で、同性愛行為の罪で服役していたアンワル元副首相(70)が16日、国王の恩赦を受け、釈放された。首相に就任するには国会議員になる必要があるため、アンワル氏は今後、補選の機会をうかがい、国政復帰を目指す。ただ、マハティール首相(92)は2年程度は首相の座にとどまる意向で、権力の移譲には曲折も予想される。

 「全力で協力することを約束する」

 アンワル氏は釈放後の記者会見で、恩赦に尽力したマハティール氏に謝意を述べ、新政権を支えると表明。「しばらく閣内に入る必要はない」と、復権の政治プロセスの難しさへの理解も付け加えた。

 アンワル氏は1998年、当時も首相だったマハティール氏と対立して解任され、権力乱用などの罪で約6年間服役し2004年に釈放された。15年2月には同性愛行為の罪で禁錮5年の有罪判決が確定し再び収監。刑期免除で来月8日に釈放予定だったが、保釈後5年間は政治活動ができないため、恩赦を求めていた。

 一方、マハティール氏は、統一マレー国民組織(UMNO)の13年の党内選挙で、後継と目されていた、三男のムクリズ氏が昇格に失敗。ムクリズ氏は16年2月、地盤のクダ州の首相の座も追われた。党内権力抗争に敗れたマハティール氏はUMNOを離党、側近と同年8月に新党を立ち上げた。その後、アンワル氏と「和解」、ナジブ前首相打倒へ去年、共闘した。

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