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【四川大地震から10年】倒壊免れた校舎寄贈した富豪の運命は…権力闘争に連座→死刑

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【四川大地震から10年】
倒壊免れた校舎寄贈した富豪の運命は…権力闘争に連座→死刑

 中国・四川大地震で倒壊した北川県の中学校の地震遺跡で、犠牲になった同級生らを悼み黙とうする人たち=12日、四川省綿陽市(共同)  中国・四川大地震で倒壊した北川県の中学校の地震遺跡で、犠牲になった同級生らを悼み黙とうする人たち=12日、四川省綿陽市(共同)

 2008年の四川大地震で、学校の手抜き工事などが原因で児童や生徒らに多くの犠牲者が出た中、校舎が倒壊することなく約500人の児童や教師は全員無事だった小学校がある。建設資金を寄付したのは中国屈指の大富豪だったが、習近平政権による反腐敗運動に絡み、「マフィア」だと断じられ刑死。中国世論には、結果的に「多くの命を救った」大富豪を引き合いに、権力闘争にかまけて手抜き工事などを放置する政府を批判する声も出ている。

 四川省北川チャン族自治県の「劉漢希望小学校」。中国屈指の富豪だった劉漢氏率いる四川漢竜集団が1999年、52万元(当時のレートで約700万円)を寄付して建設した。同集団が同県内に寄贈した中学校(日本の中学・高校)の校舎も倒壊などの被害を免れたとされる。劉氏は多くの児童や生徒の命を救った慈善家として脚光を浴びた。

 だが四川大地震から7年後、中国当局は劉氏への死刑を執行した。習近平指導部による反腐敗闘争で失脚した周永康元政治局常務委員(無期懲役判決)の事件に連座したとみられている。

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