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【南北首脳会談】「絶妙なタイミングで韓国側にしたたかに歩み寄り」 東京国際大教授の伊豆見元氏

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【南北首脳会談】
「絶妙なタイミングで韓国側にしたたかに歩み寄り」 東京国際大教授の伊豆見元氏

会談する韓国の文在寅大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=27日、板門店(韓国共同写真記者団) 会談する韓国の文在寅大統領(左)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=27日、板門店(韓国共同写真記者団)

 3回目となった首脳会談は、南北の緊張緩和などを議論する上で北朝鮮、韓国双方にとって好ましい時期だったといえる。2007年10月の2回目の会談は、韓国の盧武鉉政権が終了する数カ月前に開催されたことで、会談での合意を実行に移すための議論が継続して行われなかった。一方、文在寅大統領は就任から1年弱で会談を実現した。文政権はしばらくは安定するとみられ、南北の関係改善などを進める建設的な議論が続くだろう。

 文大統領の平壌訪問や、南北双方の当局者が常駐する南北共同連絡事務所の設置が決まったのも、順調な滑り出しといえる。今後、文政権の期間中に南北首脳会談が何度も開催される可能性が高い。また、北朝鮮が韓国に最も望んでいる国内の鉄道や発電所などのインフラ建設の支援についても、前向きな議論が進むだろう。南北の関係改善を入り口に制裁緩和や国内の高度経済成長を狙う金正恩朝鮮労働党委員長は、時期の「合理性」を理解した上で、絶妙なタイミングで韓国側にしたたかに歩み寄ったとみられる。

 一方、板門店宣言の内容を見ても、朝鮮半島の非核化が、どこまで円滑に進むかは不透明だ。金正恩氏は核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験の中止を決定するなど譲歩する姿勢を見せている。ただ、非核化の実現は北朝鮮が米国に求める体制の保証などの議論にかかっており、米朝首脳会談まで見通すことはできない。(聞き手 板東和正)

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