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【南北首脳会談】生中継を意識した融和演出 宣言署名後には抱擁も

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【南北首脳会談】
生中継を意識した融和演出 宣言署名後には抱擁も

 【高陽=桜井紀雄】南北軍事境界線がある板門店で27日、開かれた韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談は、クライマックスの板門店宣言の署名後に両首脳が抱擁し合うなど生中継を意識した演出が目立った。

 「もうたたき起こしません。私が確約します」。韓国大統領府によると、金委員長は、会談出席のために文氏が早起きしたとの会話の中で、北朝鮮が昨年まで繰り返した弾道ミサイル発射の対応に追われ、「われわれのせいで(文氏が)早起きするのが習慣になったのでは」と笑いながら話し、こう告げたという。

 金委員長は3月に訪朝した韓国特使団にもこの話題に触れたことがある。

 韓国平昌五輪の開会式に出席した妹の金与正氏の話題が大きく報じられたことを念頭に文氏が「南側でスターになった」と冗談を口にし、与正氏が顔を赤らめる場面もあったという。

 一方で、金委員長は軍事境界線の韓国側まで歩く際、「200メートルがなぜこんなに遠かったのか、こんなに難しかったのかと考えた」と真剣な言葉も口にした。散策中に文氏と2人きりで会話する際、直近でしつこく撮影する北朝鮮カメラマンを苦笑しながら手で追い払う場面も見られた。

 ソウル郊外の高陽市に設置されたプレスセンターには韓国内外の記者約千人が詰め、金委員長が文氏と握手し、軍事境界線を越える瞬間には、「おーっ」というどよめきとともに拍手がわき起こった。

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