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【南北首脳会談】「日本のように戦って」会談見守る韓国人拉致被害者家族 未帰還者は400人超

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【南北首脳会談】
「日本のように戦って」会談見守る韓国人拉致被害者家族 未帰還者は400人超

ソウルの韓国大統領府前で25日、北朝鮮による拉致被害の犠牲者に黙祷をささげる被害者家族ら(桜井紀雄撮影) ソウルの韓国大統領府前で25日、北朝鮮による拉致被害の犠牲者に黙祷をささげる被害者家族ら(桜井紀雄撮影)

 【高(コ)陽(ヤン)(韓国北西部)=時吉達也】北朝鮮に拉致された肉親への思いを胸に、27日の南北首脳会談の行方を見守る家族が、韓国にもいる。「なぜわれわれの政府は、日本のように戦ってくれないのか」。南北関係改善に沸く韓国社会で、孤立を深めている。

 「お父さんは、アメリカに出張に行っているの。クリスマスになったら帰ってくるから…」。父親の不在について尋ねるたび、母親は3歳の幼い長男にそう答えた。父が拉致被害者であることを、ファン・インチョルさんが親族からようやく聞かされたのは小学3年生の時だった。

 過激派「赤軍派」が日航機をハイジャックして平壌に向かった「よど号事件」の前年。1969年12月、北朝鮮のスパイが韓国国内便の大韓航空機をハイジャックし、乗員乗客50人が拉致された。国際社会の批判を受け、北朝鮮側は39人について帰還を認めたが、残る11人は「本人たちの希望で北朝鮮に残った」と送還を拒否。消息は現在も分かっていない。

 当時32歳で、テレビ局に勤務していた父、ファン・ウォンさんも、その1人だった。ウォンさんは拉致された後、北側に繰り返し、公然と帰国を要求。「私の故郷 南側の海」の歌詞で始まる歌を歌い抗議した翌日、姿を消した-。帰還者からは、北朝鮮での様子をそう聞かされた。

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