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【ソウルからヨボセヨ】ソウル上空に戦闘機の轟音 緊張感がまったくないソウル市民に警鐘になったか?

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【ソウルからヨボセヨ】
ソウル上空に戦闘機の轟音 緊張感がまったくないソウル市民に警鐘になったか?

 17日午前のこと。ソウル中心部に近い自宅を出た瞬間、耳をつんざくような轟音(ごうおん)がした。空を仰ぐと戦闘機8機が編隊飛行している。「米韓合同演習か」と思った。通りの人々は皆、不安そうに空を見ていた。

 ソウルではヘリコプターは珍しくないが、戦闘機の飛行を真下で見たのは初めて。しかも、住宅街や繁華街の上空でのアクロバット飛行だ。戦闘機の操縦経験がある知人に聞くと「何かの行事じゃないのか。機種はT50Bだろう」と言う。

 機種はその通りで、週末の行事に向けた韓国空軍の予行演習であることもほどなく分かった。ただ、ネットには「戦争かと思った」と驚く市民の声が多く寄せられ、仕事を放って屋外に出たという者もいた。

 昨年4月下旬にもソウルの別地域で、同様の飛行に市民が一時パニックとなった。この時は北朝鮮のミサイル挑発に対抗し、米軍が空母を朝鮮半島近海に向かわせるなど、軍事的緊張が極度に高まっていた。

 だが、月末に南北首脳会談を控える今、韓国では緊張感が全くない。結果的には笑い話だが、戦闘機の迫力には驚き、一瞬緊張し「守られている」とさえ感じた。戦闘機の轟音は、何の保証もない“平和ムード”が漂う韓国社会に、警鐘を鳴らす副作用的な心理的効果をどれだけ及ぼし得たのだろうか。(名村隆寛)

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