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【緯度経度】シリア攻撃で不安増す新たな中東枢軸 三井美奈 

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【緯度経度】
シリア攻撃で不安増す新たな中東枢軸 三井美奈 

14日、シリアを攻撃するため米軍艦から発射された巡航ミサイルのトマホーク(米海軍提供) 14日、シリアを攻撃するため米軍艦から発射された巡航ミサイルのトマホーク(米海軍提供)

 米英仏がシリアを攻撃した。アサド政権を支えるロシアはミサイルが飛来したら「迎撃する」と警告したが、結局反撃しなかった。小国の政治が大戦の引き金になりかねない構図は、1962年のキューバ危機を思わせた。

 ロシアに配慮し、米英仏は早々に「アサド政権打倒が目的ではない」(パルリ仏国防相)と強調した。舞台は国連安全保障理事会に移り、米欧とロシアが対立する「いつもの構図」に戻った。シリア内戦の大勢に影響はない。攻撃の成果は目下、「国際法違反は許さない」と主張した米英仏が面目を保ったことにとどまる。アサド政権の化学兵器使用疑惑では5年前、当時のオバマ米政権がロシアに妥協し、土壇場で攻撃を見送ったからだ。イスラエル紙ハアレツはシェークスピア喜劇になぞらえて今回の攻撃を「空騒ぎ」と皮肉った。

 一方でシリア攻撃は、中東を分断する2つの新枢軸を改めて浮き彫りにした。かつてイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討で協調ポーズをとった米露が、はっきり攻守に分かれた。露側にはイラン、トルコが加わる。

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