産経ニュース

ニュース 国際

記事詳細

更新


習氏、空母打撃群視察も 南シナ海に40隻、大演習

 【博鰲=西見由章】中国海軍は5日以降、南シナ海で過去最大規模の実弾演習を実施し、中国初の空母「遼寧」も参加しているもようだ。演習海域は習近平国家主席が出席している「博鰲アジアフォーラム」の開催地、海南省の東沖で、習氏が演習を視察するとの観測も出ている。

 海南省の海事当局は4月5~11日の期間中、「軍事訓練」を理由に同省東沖の航行を禁止する公告を出した。ロイター通信は3月末、衛星写真を基に、遼寧を中心とする40隻以上の艦隊が南シナ海に集結する様子を報じた。

 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(英語版)は、艦隊には中国海軍の北海、東海、南海の各艦隊から艦艇が参加しており、空軍やロケット軍も演習に参加するとの軍事専門家の見方を伝えた。周辺では潜水艦の航行も確認されており、演習は中国軍が早期運用を目指す空母打撃群による実戦を想定している可能性がある。

 大連で建造された中国初の国産空母は艤装(ぎそう)作業がほぼ完了し、近く試験航海を行う見通しだ。このほか上海江南造船所でも2隻目の国産空母が建造中で、さらに原子力の導入を視野に2隻の空母建造計画がある。

 習近平氏は2013年4月に博鰲アジアフォーラムに出席した際も、海南省の民兵部隊を視察した。その後、全国的に民兵組織の増強が図られており、習氏の視察は国策上、象徴的な意味を持っている。

「ニュース」のランキング