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【中国全人代】内憂外患の2期目スタート 国益擁護前面、「覇権唱えず」は本当か

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【中国全人代】
内憂外患の2期目スタート 国益擁護前面、「覇権唱えず」は本当か

中国全人代の閉幕式で演説する習近平国家主席=20日、北京の人民大会堂(共同) 中国全人代の閉幕式で演説する習近平国家主席=20日、北京の人民大会堂(共同)

 【北京=三塚聖平】中国の全国人民代表大会(全人代=国会)が20日に閉幕したが、習近平国家主席は同日に行った演説で「中華民族の偉大な復興の実現」を訴え、国益を守る姿勢を前面に打ち出した。ただ、内政では貧富の格差拡大といった深刻な社会問題が横たわり、外交でも米中間の貿易問題など火種を多く抱える。長期政権化を可能にした習氏は全人代を通じて強い指導者を演じたが、「内憂外患」の中で難しい政権運営を余儀なくされる。

 「国内外の情勢は非常に複雑に変化しているが、中国の発展には重要な戦略的チャンスがある」

 20日午前、人民大会堂を埋めた約3千人の代表らを前に、習氏は言い含めるようなゆっくりとした口調で演説を進めた。時折、習氏への支持を示すような大きな拍手が会場からわき上がり、記者席にいた中国人記者も拍手を送っていた。

 習氏は演説の中で「希望にあふれた明日」を強調したが、実際のところ国内外では難題が山積している。

 内政では、若干改善したとはいえ依然深刻な環境汚染や、貧富の格差拡大といった市民生活に直結する問題が多数存在。今までは高い経済成長で不満を吸収できていたが、社会問題を解決できなければ市民の怒りの矛先が習政権に向かう恐れが強まっている。

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