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【主張】
国務長官の解任 米外交への信頼取り戻せ

 トランプ米大統領がティラーソン国務長官を解任し、ポンペオ中央情報局(CIA)長官を後任にあてると発表した。

 国務長官は米政権の最重要閣僚で、国際秩序を担う存在といえる。就任1年余での更迭は異例の事態である。

 「外交の空白」が生じれば国際的信用が損なわれ、米国の地位低下につながりかねない。おりしも、5月には米朝首脳会談の開催が見込まれ、北朝鮮の核問題は重大な局面を迎えようとしている。

 円滑に新体制に移行し、立て直しを図ってもらいたい。

 政権発足後、北朝鮮との対話を模索していたティラーソン氏をトランプ氏が「時間の無駄」と批判するなど、両者の意見の食い違いはしばしばみられた。米外交が揺らいでいる印象を与え、日本を含む同盟国は判断に苦しんだ。

 米国がもたつく間に中国やロシアが攻勢に出て、身勝手な振る舞いを増長させる要因ともなっていた。進退問題がいつ決着するのかと、関心を集めていたのも事実である。

 ティラーソン長官の下、国務省の主要ポストが埋まらず、最強の外交機関といわれながら機能を果たせていなかった面もある。体制強化が急がれる。

 北朝鮮の非核化に向けた交渉準備が当面の最重要課題といえる。トランプ氏は限られた時間の中で、外交チームの刷新と外交戦略の明確化を図るべきだ。

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