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【パリの窓】幸せな食の祭典 圧巻は牛や豚、羊など約千頭が勢ぞろいの家畜コーナー

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【パリの窓】
幸せな食の祭典 圧巻は牛や豚、羊など約千頭が勢ぞろいの家畜コーナー

 毎年3月にパリで開かれる「農業見本市」はフランスの国民的イベントだ。広大な会場に入った途端、ジュウジュウ肉を焼く香り、牧草、牛糞の臭いが混然一体となった濃密な空気に包まれる。

 お楽しみは、各地自慢の特産品。人混みをかき分けてブルゴーニュ地方コーナーに行くと、ワイン業者から「試飲どうぞ」と声がかかる。もちろん断るワケがない。「ちょっと若いかな」と通ぶった感想を言うと、「じゃあ、こっちは?」と言いながら、めったに口にできない高級酒をどんどんついでくれる。

 次はアキテーヌ地方の海産物カフェに陣取った。今度は冷えた白ワインでプリプリのツブ貝を流し込む。隣では、おやじ集団が地ビールとフォアグラで盛り上がっていた。平日の昼でもお構いなし。みんなで美酒美食に酔いしれる。

 圧巻は牛や豚、羊など約千頭が勢ぞろいする家畜コーナー。子供たちが子豚と戯れ、記念写真を撮る横で、ハムの試食会をやっていた。さすがは肉食文化の国。子供の頃から「食とは何か」を教え込むのかと感心していたら、隣で巨大な牛が大きなげっぷをした。

 農業大国の魅力あふれる9日間。期間中、来訪者は60万人を超える。この時期、訪仏する人はぜひ立ち寄ってほしい。

(三井美奈)

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