産経ニュース

【正論】今こそ対北政策で心すべきこと 防衛大学校教授・神谷万丈

ニュース 国際

記事詳細

更新

【正論】
今こそ対北政策で心すべきこと 防衛大学校教授・神谷万丈

神谷万丈・防衛大学校教授(古厩正樹撮影) 神谷万丈・防衛大学校教授(古厩正樹撮影)

 今回の北朝鮮の「微笑外交」にも、このパターンからはずれたところはみられない。昨年来の行動によって、北朝鮮は日米韓との間の緊張を極端なまでに高めた。行動パターンの第1段階だ。これまでは対話の席につくこと自体に見返りを求めてきた北朝鮮が、それなしで対話の姿勢を示し、核とミサイルの実験停止に言及したことは確かに新しい。だが、問題は今後北朝鮮が何を求めてくるのか、そして核やミサイルに関して意味のある合意を達成するつもりが本当にあるのかということだ。

 北の脅威の実質的な削減につながる約束がなされ、北がそれを守ること。それが北との対話が「対話のための対話」ではないといえるための最低限の条件だ。しかし、北には国際社会との合意を繰り返し破ってきた歴史がある。金正恩体制下でも、核実験や長距離ミサイル発射の停止などと食糧などの援助を約束し合った2012年2月29日の米朝「閏日合意」はわずか半月後に反故(ほご)にされた。

続きを読む

関連ニュース

「ニュース」のランキング