産経ニュース

【中国全人代】反対・棄権わずか5票、習近平氏強権で異論かき消す 「墓穴掘った」との批判も

ニュース 国際

記事詳細

更新

【中国全人代】
反対・棄権わずか5票、習近平氏強権で異論かき消す 「墓穴掘った」との批判も

全人代で憲法改正案の投票結果を映し出す大型スクリーン=11日、北京の人民大会堂(共同) 全人代で憲法改正案の投票結果を映し出す大型スクリーン=11日、北京の人民大会堂(共同)

 【北京=西見由章】中国の全国人民代表大会(全人代)は11日、国家主席の任期制限撤廃を柱とする憲法改正案を圧倒的多数で採択した。習近平指導部の性急な権力集中には党内に慎重意見もくすぶっていたが、長期政権に向けて強権路線を突き進む習氏の勢いが異論を押さえ込んだ格好だ。

 「賛成2958票」。改憲案の採決が行われた人民大会堂では、賛成票数が公表されると満場の拍手が起き、続いて読み上げられた「反対2票、棄権3票」のアナウンスをかき消した。賛成票が採択に必要な全体の3分の2を大きく上回り改憲案採択が宣言されると、再び25秒間にわたり拍手が鳴り響いた。壇上の習氏も満足そうな表情を一瞬浮かべて拍手を続けた。

 向かって習氏の左隣に座っていたのは改憲案の作成や党内調整に奔走した側近の栗戦書政治局常務委員。習氏は投票用紙を手にしながら、盛んに栗氏に耳打ちした。一方、右隣の李克強首相には終始見向きもせず、確執の深さを感じさせた。

 習氏は記入後、王晨全人代常務委副委員長に促されて最初に席を立ち、演壇中央に設置された投票箱へ丁寧に一票を投じて前を見据えた。

 全人代では通常、卓上のスイッチを押す電子投票が採用されているが、改憲案の採決は各代表が投票用紙に賛否を記入し、投票箱に入れた後に電子集計する方式が採用された。各代表が投票用紙に記入する段階で、秘密保持を理由にメディア関係者は2階席から退席を求められたが、退席が完了する前に投票が始まり、記者らが慌てて議場に戻る混乱もあった。

続きを読む

このニュースの写真

  • 反対・棄権わずか5票、習近平氏強権で異論かき消す 「墓穴掘った」との批判も
  • 反対・棄権わずか5票、習近平氏強権で異論かき消す 「墓穴掘った」との批判も
  • 反対・棄権わずか5票、習近平氏強権で異論かき消す 「墓穴掘った」との批判も

関連ニュース

「ニュース」のランキング