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【紅い脅威・AI軍事革命】(下)「軍民融合」世界のデータ吸収 日本のAI技術が流出、軍事応用の恐れ

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【紅い脅威・AI軍事革命】
(下)「軍民融合」世界のデータ吸収 日本のAI技術が流出、軍事応用の恐れ

 「膨大な研究を軍事に応用されれば、脅威になる」

 2016年10月。米政府が発表した報告書のデータに、世界の軍事専門家が危機感をあらわにした。中国が、人工知能(AI)のディープラーニング(深層学習)に関する研究論文の発表数で14年に米国を抜いて世界一となり、その差が徐々に広がりつつあることが判明したのだ。論文の多くが民間の技術だが、軍事関係者は警戒感を隠さなかった。習近平国家主席の肝煎り政策である「軍民融合」が、民間のAI技術の軍事転用を加速させる可能性が指摘されているからだ。

 米政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)のウィリアム・カーター技術政策プログラム副部長は今年1月に発表した報告書で「中国はAIや量子(の技術)を長期的に経済と軍事競争力の基礎とみている」と分析した。

 AI兵器は火薬、核兵器に次ぐ「第3の革命」と呼ばれる。核兵器と異なるのは、民間技術を軍事に転用しやすい点だ。田中達浩・元陸上自衛隊通信学校長は「AIを活用した衝突回避といった自動運転の技術は自律走行する戦車のほか、無人航空機や軍艦への導入も可能だ」と指摘する。

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