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【金正男氏殺害1年】
北追及・殺意立証に壁 真相解明は難航

中国への配慮

 事件を受け、マレーシア外務省は昨年3月上旬、駐マレーシア北朝鮮大使を国外追放処分にした。互いの国民を出国禁止にするなど両国関係は悪化したが、同月30日には、正男氏の遺体の北朝鮮への引き渡しと、出国禁止の解除での合意が発表された。

 マレーシアのナジブ首相は昨年10月、北朝鮮のマレーシア大使館を閉鎖する方針を示した。だが、実際の対応に関する産経新聞の問い合わせに、マレーシア外務省からは12日現在、回答がない。一方、クアラルンプールの北朝鮮大使館は閉鎖されていない。

 米国は昨年11月、北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定する際に、正男氏殺害事件を重視したと指摘した。だが、マレーシア側は、この措置に同調した動きは見せなかった。北朝鮮を追い詰めたくない中国への経済依存を深めるなか、南シナ海問題同様、その意向を忖度する姿勢も垣間見える。

 マレーシアでは、殺人罪で有罪となれば死刑。2被告の出身国、インドネシアとベトナムでは、「だまされ利用されただけ」と減刑を嘆願する活動も起きている。両国から支援も受ける弁護側は今後、独自に証人を喚問する姿勢で、判決の時期も見通せない。

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