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【ポトマック通信】民主政治の代償 鳩山由紀夫元首相が訪米していた

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【ポトマック通信】
民主政治の代償 鳩山由紀夫元首相が訪米していた

5日、米首都ワシントンの上院議員会館で記者団の質問に答える鳩山由紀夫元首相(加納宏幸撮影) 5日、米首都ワシントンの上院議員会館で記者団の質問に答える鳩山由紀夫元首相(加納宏幸撮影)

 ホワイトハウスと議事堂を結ぶペンシルベニア通りをタクシーで走ると、「トランプ・インターナショナル・ホテル」あたりで運転手が政治の話を切り出すことが多い。「またトランプ米大統領の批判か」とうんざりした気持ちでその日も話に耳を傾けたが、ちょっと趣が違っていた。

 「米国は大統領を自分たちで選べるからいいよ。日本だって、しょっちゅう指導者が代わったらしいね。それにひきかえ…」

 エチオピア人の運転手は東アフリカにある母国の政治を嘆いた。20年以上も一つの政治勢力が政権を握り続けていること、多様な民族を尊重するふりをして分割したままにしておき対抗勢力が育つのを妨げていること、政権に異論をはさめば投獄されること。運転手の不満はとめどない。

 愚鈍な指導者が時の勢いで政権に就いても民主的な選挙で交代させられるのはかけがえのないことだ。しかし、経験の少ない首相たちの手に米軍普天間飛行場移設問題や東日本大震災といった国家の大事を任せてしまったことを、民主政治の代償だと片付けてしまっていいわけがない。

 かつて取材した民主党政権の混乱に思いをはせつつ運転手の愚痴につきあっていると、取材場所に着いた。鳩山由紀夫元首相が上院議員との会談を終え、姿を現した。(加納宏幸)

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