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【北朝鮮情勢】巨額支援を引きだし、核開発の時間稼ぎをしてきた南北首脳会談の歴史

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【北朝鮮情勢】
巨額支援を引きだし、核開発の時間稼ぎをしてきた南北首脳会談の歴史

10日、ソウルの韓国大統領府で、文在寅大統領(右手前から3人目)と会談する北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長(左手前から3人目)と金与正氏(同2人目)ら(AP) 10日、ソウルの韓国大統領府で、文在寅大統領(右手前から3人目)と会談する北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長(左手前から3人目)と金与正氏(同2人目)ら(AP)

 【江陵=桜井紀雄】北朝鮮が国際的に孤立すると、“ドル箱”として韓国から巨額の支援を引き出し、核・ミサイル開発の時間稼ぎをしてきたのが過去の南北首脳会談の実態だった。だが、今回は中国やロシアも制裁に加わるなど、国際社会の締め付けが強く、文在寅大統領が訪朝に応じたとしても、金正恩朝鮮労働党委員長が望む対価を手に入れられるかは見通せない。

 正恩氏の父、金正日総書記と韓国の金大中大統領(当時)の間で最初の南北首脳会談が開かれたのは2000年。この会談と前後し、金総書記は、北朝鮮南東部、金剛山(クムガンサン)での観光事業などで韓国から巨額のカネを引き出すのに成功した。

 1990年代初頭には、それまで後ろ盾の一つだった旧ソ連が崩壊。国内経済は目に見えて悪化していた。90年代後半からは「苦難の行軍」と呼ぶ200万人以上が餓死したとされる未曽有の飢饉にも直面した。韓国の支援で北朝鮮は息を吹き返したといっても過言ではない。その裏で、金総書記は、核・ミサイル開発を急ぎ、2006年には初の核実験を強行した。

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