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【台湾地震】日本人の高齢夫婦救出 暗闇の中、手つなぎ激励「一瞬の出来事で何もできず」

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【台湾地震】
日本人の高齢夫婦救出 暗闇の中、手つなぎ激励「一瞬の出来事で何もできず」

雨の中で続けられた捜索活動=8日、台湾・花蓮市(田中靖人撮影) 雨の中で続けられた捜索活動=8日、台湾・花蓮市(田中靖人撮影)

 【花蓮=田中靖人】台湾東部の地震で、倒壊した花蓮市の12階建て集合住宅兼ホテル「雲門翠堤大楼」から、日本人の高齢夫婦が救助された。埼玉県出身の大久保忠雄さん(74)と花蓮出身の妻、淑●さん(64)は東日本大震災を東京で経験し、5年前に移住。2度目の大地震に「一瞬の出来事で何もできなかった」と振り返る2人は、救助までの約1時間半、手をつないで励まし合った。

 淑●さんによると、6日夜、7階の部屋でテレビを見ていたときに地震が発生。「『ボン』という大きな音がした瞬間、真っ暗になり、柱が目の前に迫ってきた」。気づくと車椅子の忠雄さんは傾いた床をベランダまで滑り落ち、コタツに挟まれていた。東日本大震災後の脳内出血で身体と言葉が不自由な忠雄さんは「大丈夫、大丈夫」と声を絞り出し淑●さんを気遣った。

 窓の外から救急車のサイレンや「今から行く」と救助隊員の声が聞こえたが、助けはなかなか来ない。2人は「もし誰も来なくても構わない」という気持ちで手を握り合った。約1時間半後、救助隊員のライトが見え、携帯電話を振って居場所を知らせた。助け出された際、目の前に地面が迫っていて驚いたという。

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