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ドイツ2大政党が「大連立」で合意 政治空白解消に前進も残るハードル

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ドイツ2大政党が「大連立」で合意 政治空白解消に前進も残るハードル

大連立で合意し、声明を発表するキリスト教民主連盟(CDU)党首のアンゲラ・メルケル独首相(中央)。左はホルスト・ゼーホッファー・キリスト教社会同盟(CSU)党首、右はドイツ社会民主党(SPD)のマルティン・シュルツ党首=7日、独ベルリン(ロイター) 大連立で合意し、声明を発表するキリスト教民主連盟(CDU)党首のアンゲラ・メルケル独首相(中央)。左はホルスト・ゼーホッファー・キリスト教社会同盟(CSU)党首、右はドイツ社会民主党(SPD)のマルティン・シュルツ党首=7日、独ベルリン(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツのメルケル首相率いる保守系、キリスト教民主・社会同盟と議会第2党の中道左派、社会民主党は7日、大連立政権の継続に向けた連立協定に合意した。両党の交渉関係者が明らかにした。昨年9月の総選挙以降続く政治空白の解消に向け、さらに一歩前進し、焦点は政権参加の最終的な是非を判断する社民党の党員投票に移った。

 両党は政権の閣僚ポストの割り振りでも合意した。社民党は従来の外相に加えて重要職の財務相などを確保した。メルケル氏が政権樹立のため、社民党の要求を受け入れた形。独メディアは社民党のシュルツ党首が外相に就き、党首を辞任する方針と伝えた。

 ドイツは同盟のショイブレ前財務相の下で財政緊縮策を重視してきたが、社民党は同盟よりも柔軟。マクロン仏大統領らが目指すユーロ圏改革にも同調的で、政権が樹立されれば、ドイツのユーロ圏政策に変化が表れる可能性もある。

 正式交渉は1月下旬に始まったが、難航の結果、当初目指した期限を2日間延長。最終日の6日も夜を徹して丸1日近く協議が続けられた。主要争点の雇用政策では社民党が求めた有期雇用の制限を同盟が一定程度受け入れ、医療保険改革については委員会を設けて検討することにした。

 政権樹立に向けた最後のハードルとなる社民党の党員投票は今後、郵送で3~4週間にわたって行われ、3月初めにも結果が公表される見通し。否決されれば、連立合意は白紙となり、再選挙の可能性が高まる。

 社民党は6日、投票資格を得られる党員の入党を締め切った。党員は計約46万4千人で、年初から約2万4千人増加。大連立阻止を目指す党青年部らが入党を呼びかけていたことも影響したとされ、党員投票の結果は予断できない情勢だ。

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