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【紅い浸入 一帯一路の陰で(下)】カンボジア経済特区に積極援助 良港の街、拠点化に躍起

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【紅い浸入 一帯一路の陰で(下)】
カンボジア経済特区に積極援助 良港の街、拠点化に躍起

プノンペンのトンレサップ川に架かる「日本友好橋」と奥に並行して架かる「中国友好橋」。相互通行で利用されていたが、昨秋から大規模改修のため日本友好橋は閉鎖された=昨年9月(吉村英輝撮影) プノンペンのトンレサップ川に架かる「日本友好橋」と奥に並行して架かる「中国友好橋」。相互通行で利用されていたが、昨秋から大規模改修のため日本友好橋は閉鎖された=昨年9月(吉村英輝撮影)

「第2のマカオ」

 先月、中国の習近平国家主席が北京でカンボジアのフン・セン首相と会談したときのことだ。中国は70億ドルの支援を発表し、カンボジアの取り込みを図った。

 今月10日には、中国の李克強首相がメコン川流域5カ国との首脳会議のためプノンペンを訪れ、「カンボジアと開発戦略を深める用意がある」と秋波を送った。南西部シアヌークビル港経済特区に言及し、さらなる技術移転や観光開発を約束した。

 シアヌーク前国王にちなみ命名されたシアヌークビルは、1960年代に開発された行楽地。再開発が進み、中国は工場などに積極投資した。李氏は中国と前国王の歴史的な友好関係にも触れながら「中国から100社以上が参加し、2万人以上の雇用を創出した」と誇示する。

 ロイター通信によると、人口25万のうち中国人は数万人ともみられる。市内には中国語の表示があふれ、中国人向けホテルやカジノが建設され、「第2のマカオ」との異名も。中国の援助で、プノンペンからの高速道路も計画されている。

 中国がシアヌークビルにこだわる理由は、この地がカンボジア唯一の深水港を擁することにある。隣国ラオスからプノンペンを経由しタイ湾に抜ける要衝でもある。現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を推進するため、影響下に置いておきたい拠点なのだ。

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