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ロシア軍情報部傘下のハッカー集団「ファンシーベア」、今度は米上院を標的 

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ロシア軍情報部傘下のハッカー集団「ファンシーベア」、今度は米上院を標的 

 【ワシントン=黒瀬悦成】ロシア軍情報機関「参謀本部情報総局」(GRU)の傘下にある「ファンシーベア」と呼ばれる露ハッカー集団が米上院を標的としたサイバー攻撃による諜報作戦を開始したことが12日、情報セキュリティ大手トレンドマイクロの調査報告で明らかになった。

 ファンシーベアは、2016年米大統領選で民主党全国委員会のサーバーに進入し、電子メール情報を盗み出したと指摘されている。報告によると、同ハッカー集団は昨年6月と9月、米上院の内部電子メールのウェブサイトに酷似したサイトを立ち上げ、同サイトを閲覧した上院関係者らのメール情報を盗み出そうとしていた。具体的被害の有無は明らかでない。

 同様の手口は昨年のフランス大統領選の期間中にも確認され、同集団の関与が指摘された。そのときは現大統領のマクロン候補陣営のメールが暴露される事態となっている。

 トランプ政権は昨年末に発表した「国家安全保障戦略」でサイバー安保の強化を打ち出した。しかし、トランプ大統領が16年大統領選でロシアが介入した事実を認めようとしないことなどから、今年の中間選挙や20年の大統領選に向け、ロシアのサイバー攻撃への対応が後手に回る懸念が指摘されている。

 上院軍事委員会のサス上院議員(共和党)らは12日、政権に迅速な対策を求めるとともに、セッションズ司法長官に今回判明した事態に関して議会に説明するよう要請した。

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