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【紅い浸入 一帯一路の陰で(中)】中国マネー「風の門」一変 パキスタンの商業港に巨額投資

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【紅い浸入 一帯一路の陰で(中)】
中国マネー「風の門」一変 パキスタンの商業港に巨額投資

中国の投資で開発が進むパキスタン南西部グワダル港。随所に銃を構えた警備員が配置され、ものものしい雰囲気が漂う(森浩撮影) 中国の投資で開発が進むパキスタン南西部グワダル港。随所に銃を構えた警備員が配置され、ものものしい雰囲気が漂う(森浩撮影)

 パキスタンを基点に中央アジアに伸長し、インド洋や中東、アフリカへの海の玄関口を得たい中国。CPECは、カシミール地方のパキスタンとインドの紛争地域も縦走し、インドをいらだたせる。中印は、カシミール地方の別の地域や印北東部アルナチャルプラデシュ州の領有権を争っている。対インドで蜜月にある中パのいっそうの連携は、核武装する3カ国の危険な“火薬庫”に火種を与えている。

 地域で存在感を保ちたいインドは、グワダルに対抗するように昨年12月、イラン南東部チャバハルに5億ドル(約560億円)を投資して港を開いた。グワダルから距離にしてわずか100キロ。中央アジアへの物流活性化を狙っており、CPECに対抗する意図が透けてみえる。

 日本も通関設備やコンテナ装置などで資金協力を行っており、周辺地域は安倍晋三首相が米印とともに推進する「自由で開かれたインド太平洋戦略」と中国が真正面からぶつかり合っている場所とも言える。

 パキスタンのある研究者は、苦しげにこう話した。「本音で言えば中国は信用できない。投資の先にあるのは支配かもしれない。それでもインフラが立ち遅れたこの国に金を出してくれる。何がよく、どこに付くのが正解か誰にも分からない」

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