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【紅い浸入 一帯一路の陰で(中)】中国マネー「風の門」一変 パキスタンの商業港に巨額投資

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【紅い浸入 一帯一路の陰で(中)】
中国マネー「風の門」一変 パキスタンの商業港に巨額投資

中国の投資で開発が進むパキスタン南西部グワダル港。随所に銃を構えた警備員が配置され、ものものしい雰囲気が漂う(森浩撮影) 中国の投資で開発が進むパキスタン南西部グワダル港。随所に銃を構えた警備員が配置され、ものものしい雰囲気が漂う(森浩撮影)

 「ここに基地が造られるわけではない」。ジャマルディニ氏は語気を強めるが、既に2015年11月に中国国営企業が港中心部を約40年間管理する権利を獲得しており、パキスタン側の説明通りに推移するかどうかは不透明だ。

 「パキスタンは中国に占領されようとしている」。地元記者はこう嘆息した。

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 グワダルの東に位置するパキスタン最大の商業都市カラチの環状鉄道も、中国の存在感を示している。かつては地元住民の足だったが、経営が悪化したため1999年に運行が停止。今や線路に近隣住民が不法に住み着いている。

 日本の国際協力機構(JICA)が10年の工期で再建させる計画があり、調査まで行っていた。だが、最終的には昨年10月に中国が事業費2075億パキスタン・ルピー(2225億円)の大半を「中国・パキスタン経済回廊」(CPEC)の一部として支払うことで合意した。

 「それについては、われわれは選択の余地はなかった。投資してくれるところが中国だったということだ」と地元シンド州のフサイン・シャー鉄道相は説明する。支援国が中国になった内幕は定かではないが、関係者は「シャリフ前政権時代に流れが変わった。(JICAが関わることに)中国から相当な横やりが入ったようだ」と明かす。

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