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【国際情勢分析】汚職、強権、民族対立…アフリカの混乱を助長する「自分本位」「コネ社会」そしてバイオレンス

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【国際情勢分析】
汚職、強権、民族対立…アフリカの混乱を助長する「自分本位」「コネ社会」そしてバイオレンス

2017年4月12日、南アフリカ・プレトリアでズマ大統領の汚職疑惑を糾弾するデモ隊(AP) 2017年4月12日、南アフリカ・プレトリアでズマ大統領の汚職疑惑を糾弾するデモ隊(AP)

 ムガベ氏の強権が最初に顔をのぞかせたのは80年代のことだ。最大民族ショナ出身のムガベ氏は、白人との武装闘争の同士だったヌコモ氏とたもとを分かつと、ヌコモ氏の出身部族であるヌデベレ族に対し大規模な軍事攻撃を仕掛け、約2万人を殺害したともいわれる。

 2000年には選挙に向けて黒人票を取り込むため、黒人による白人農園の占拠を容認。最大4500人の白人が所有する農園を追われ、その後の深刻な経済破綻の主因となった。大統領選が決選投票に持ち込まれた08年には、相手候補の陣営や支持者に対する弾圧を強め、危険を回避するためだとして相手候補が撤退する事態となった。

 黒人と白人。与党と野党。いずれも遺恨や対立を乗り越え、公平なルールの下で競争原理を導入すれば、相互補完の役割を果たす可能性があったはずだ。それらを暴力でことごとく踏みにじってきたムガベ氏こそ、アフリカ流の「恐怖による統治」の体現者だったといえる。

しわ寄せは必ず国民に

 ムガベ氏の辞任問題が急浮上した際、仲裁に乗り出したのが南アフリカのズマ大統領だった。南アフリカはアパルトヘイト(人種隔離政策)を克服した地域の大国には違いないが、テレビ中継で冷静に対処するよう呼びかけるズマ氏の映像には、違和感を覚えずにはいられなかった。2009年の大統領就任後、権力を握って私腹を肥やしたとの観測が絶えない人物だったからだ。

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