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【湯浅博の世界読解】アヘン戦争180年、屈辱晴らす中国の「帝国プロジェクト」とは 

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【湯浅博の世界読解】
アヘン戦争180年、屈辱晴らす中国の「帝国プロジェクト」とは 

 これに習近平国家主席が進める「一帯一路」構想をかぶせる。あたかも、共存共栄のイメージになるが実態は借金のカタ(抵当)である。

 地中海でも、資金繰りに悩むギリシャから、中国企業がピレウス港を買収している。値打ちのあるものには、いくらでも用立てるのが金貸しの定石であろう。

 冷戦時代のギリシャは、ソ連艦隊が黒海から地中海に抜ける出口にあたり、西側にとっては対ソ封じ込めの重要拠点であった。中国はその要衝を押さえ、欧州に向かう「一帯一路」の竜頭の役割を担わせる。

 このほか、2015年には中国企業がオーストラリア北部の拠点、ダーウィン港を3億8800万ドルでやはり99年リースで手に入れている。近くにはオーストラリア軍の基地があり、米海兵隊がローテーション配備していることに留意したい。

 同じく米軍基地や自衛隊駐屯地のあるアフリカのジブチにも、中国は数十億ドルを貸し付けた後に、昨年、初めての海外基地をつくった。

 ジブチはやはり、中東のアデン湾から紅海への出入り口にあたる要衝である。債務危機に陥っていたジブチは、年間2000万ドルで、中国に用地を貸すしかなかった。

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