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【ロヒンギャ問題】ロヒンギャ難民、23日からミャンマー帰還へ 政府が受け入れ、就労も許可…市民権は認めず

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【ロヒンギャ問題】
ロヒンギャ難民、23日からミャンマー帰還へ 政府が受け入れ、就労も許可…市民権は認めず

コメの配給を待つイスラム教徒少数民族ロヒンギャ難民=昨年12月25日、バングラデシュの難民キャンプ(ロイター) コメの配給を待つイスラム教徒少数民族ロヒンギャ難民=昨年12月25日、バングラデシュの難民キャンプ(ロイター)

 【シンガポール=吉村英輝】隣国バングラデシュに難民として渡ったイスラム教徒少数民族ロヒンギャについて、ミャンマー政府が今月23日から帰還受け入れを実施する方針を固めたことが分かった。ミャンマー政府幹部が2日までに、産経新聞に明らかにした。帰還者には居住施設を提供し、就労許可証を発行する。国連推計で約65万人となった難民の発生から約5カ月で、帰還の具体策が判明したのは初めて。

 ミャンマーとバングラデシュの両政府は昨年11月23日、ロヒンギャ難民の帰還で合意。合同の作業グループを設置し、今年2月以降の帰還開始を視野に、調整を進めてきた。

 だが、国連総会の本会議で昨年12月24日、ロヒンギャに対する迫害に深刻な懸念を表明する決議が採択されるなど圧力が強まった。ミャンマー政府としては予定を前倒しして帰還を実行し、国際社会に理解を求める構えとみられる。

 第1陣の帰還者は、バングラデシュ南東部コックスバザール周辺のキャンプにいる10万人が対象。1990年代前半の2国間合意で定めた原則に基づき、身元が確認されたロヒンギャを国境の川をまたぐ橋を使い陸路で帰還させる。

 昨年8月、ミャンマー西部ラカイン州で武装組織「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)が警察施設などを襲撃した後、治安部隊が「テロ掃討戦」としてロヒンギャの集落に攻撃を開始し難民が発生した。

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