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【北朝鮮拉致】拉致被害者の曽我ひとみさん夫、ジェンキンスさん死去 元米軍人 77歳

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【北朝鮮拉致】
拉致被害者の曽我ひとみさん夫、ジェンキンスさん死去 元米軍人 77歳

死去したジェンキンスさん 死去したジェンキンスさん

新潟県佐渡市で昭和53年に北朝鮮に拉致され、平成14年に帰国した曽我ひとみさん(58)の夫、チャールズ・ジェンキンスさんが11日午後8時52分、致死性不整脈のため同市で死去した。77歳だった。同日、体調が急変し、搬送先の病院で死亡が確認された。通夜は14日午後6時、告別式は15日午前10時、佐渡市窪田19の3、黎明セレモニーホール佐和田式場で。喪主はひとみさん。

 ジェンキンスさんは米軍人として韓国に駐留していた1965(昭和40)年、軍事境界線で任務中に北朝鮮側へ脱走。北朝鮮では80(同55)年にひとみさんと結婚し2人の娘が誕生。士官学校で英語を教え、ラジオの翻訳なども担当した。

 平成14年9月の日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認めひとみさんは翌10月、日本へ帰国。ジェンキンスさんと2人の娘も16年7月、北朝鮮を出国しインドネシアでひとみさんと再会後、日本へ入国。ジェンキンスさんは在日米軍に出頭し、軍法会議で禁錮30日と除隊を言い渡された。

 日本ではひとみさんの故郷の佐渡市に家族で居住。22年、永住許可を得た。一方でレバノンやタイ、ルーマニアの女性が北朝鮮に拉致され、脱走した元米兵と結婚していた事実などを詳細に証言。北朝鮮が各国で拉致を行ったことが明らかになり、問題への国際的関心を広げる契機となった。

 17年には北朝鮮での体験をまとめた著書「告白」を出版。日本での自由な暮らしへの感謝を記していた。普段は地元の観光施設に勤務し法被姿で販売を担当。観光客との記念撮影にも気さくに応じた。膠着(こうちゃく)する拉致問題に心を痛めていたといい、店の売り上げの一部は拉致被害者の救出運動のために寄付されていた。

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