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カナダ迷走、方向性なき通商外交 首相訪中でも成果なし トランプ氏対応でも苦悩

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カナダ迷走、方向性なき通商外交 首相訪中でも成果なし トランプ氏対応でも苦悩

広州の陳氏書院を訪れたカナダのトルドー首相=7日(AP) 広州の陳氏書院を訪れたカナダのトルドー首相=7日(AP)

 対中交渉が米国への牽制材料になる思惑もあり、カナダ政府はトルドー氏の訪中で、FTAの交渉開始を宣言できるよう準備を加速させていたようだ。

 ベトナムで11月に開かれたTPPの協議では、カナダの要求でTPPの名称に「包括的・先進的」が加わったが、トルドー氏は参加11カ国首脳による発表会見を直前にキャンセルした。

 7日のバンクーバー・オブザーバー(電子版)は、カナダの通商戦略が「かつてない変化の渦中にある」(ブリティッシュ・コロンビア大のティベルギアン教授)との見方を紹介。米国以外との貿易拡大を進める「実利」と、先進性という「理念」を同時に追及する政権の姿勢を批判した。

 酪農家が多いケベック州では独立運動が盛んだが、NAFTA再交渉では乳製品分野で米国から突き上げを受けた。トランプ政権への対応をめぐるカナダ政府の苦悩も、通商政策の不透明さに拍車をかけている。

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