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ドイツ、揺れる環境大国 脱温暖化目標未達の危機 再生エネ強化で電気料金高騰

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ドイツ、揺れる環境大国 脱温暖化目標未達の危機 再生エネ強化で電気料金高騰

11月30日、大統領府を出るドイツのアンゲラ・メルケル首相(中央)=ベルリン(ゲッティ=共同) 11月30日、大統領府を出るドイツのアンゲラ・メルケル首相(中央)=ベルリン(ゲッティ=共同)

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 「電気は来年も高いまま」。連立協議の行方に国内の関心が集まる中、独メディアは電気料金の動向をこう伝えた。

 ドイツでは再生エネ普及に伴い電気料金が高騰し、2000年から倍以上になった。生産者から再生エネを買い取る費用をまかなうため、電気料金に上乗せする賦課金の急増が主要因。来年は賦課金が若干減るが、デンマークと並び欧州で最も高い電気料金の状況は変わらない。

 政府は入札による買い取りの大幅導入などの抑制策をとり、今後は賦課金の低下も期待されるが、「手頃な電気料金」実現のため財政負担を求める意見も上がる。一方で電気料金に含まれる送電費も徐々に増大。再生エネに対応した送電網の整備のため、一段の上昇も懸念される。

 政府の経済諮問委員会は11月の報告書で、エネルギー転換について「計画経済のような手段では費用がかさみ、非効率だと証明された」と指摘。いかなる形であれ、次期政権にはその対応が重要な課題となる。

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