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ドイツ、揺れる環境大国 脱温暖化目標未達の危機 再生エネ強化で電気料金高騰

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ドイツ、揺れる環境大国 脱温暖化目標未達の危機 再生エネ強化で電気料金高騰

11月30日、大統領府を出るドイツのアンゲラ・メルケル首相(中央)=ベルリン(ゲッティ=共同) 11月30日、大統領府を出るドイツのアンゲラ・メルケル首相(中央)=ベルリン(ゲッティ=共同)

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 「“環境宰相”は過去のもの」(環境保護団体)。COP23では目標達成への具体策を示さないメルケル氏に厳しい声も出た。だが、対策は当時、政権樹立に向けて山場を迎えた3党連立協議で難民対策と並ぶ主要な対立点で、メルケル氏は踏み込めなかった。

 ドイツでは褐炭を含む石炭がなお発電量で最大の約4割を占める。環境政党の90年連合・緑の党は対策の一環に石炭火力発電20施設の早期廃止を主張。だが、メルケル氏の保守系政党や中道の自由民主党は「最大でも10施設」と対立した。

 再生エネの生産は天候に影響されるため、同時に安定的な供給源を確保しておくことは不可欠。しかもドイツは22年に原発をすべて停止させる方針だ。「『脱原発』する中では過渡的技術として化石燃料は必要だ」。安定供給を重視する自民党のリントナー党首はメルケル氏の折衷案も受け入れず、連立協議の離脱を11月、表明した。

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