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【米エルサレム首都認定】
ロシア、つけ入る余地うかがう

 【モスクワ=黒川信雄】トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定する見通しとなったことについて、ロシアのペスコフ大統領報道官は6日、中東情勢の悪化に懸念を表明しつつ、詳細な言及は避けた。ロシアはここ数年、シリアへの軍事介入など中東への関与を対米交渉力に結びつけてきた。エルサレム問題で域内の反米感情が強まり、中東での米国の指導力が低下すれば、ロシアがつけ入る余地が広がる可能性もある。

 露大統領府によるとプーチン大統領は5日、パレスチナ自治政府側の呼びかけでアッバス議長と電話会談した。プーチン氏はエルサレムの地位を含む「あらゆる問題」をめぐり、イスラエルとパレスチナが直接交渉すべきだとの立場を伝えたという。

 今回の米側の動きを受けて中東情勢が不安定化すれば、ロシアの同地域での影響力拡大につながる可能性はある。一方で、宗教も複雑に絡み合うエルサレムは「極めて扱いにくい問題」(専門家)でもあり、露政府は当面は事態を静観する構えだ。

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