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【米エルサレム首都認定】イスラム諸国の反米感情の高まりで米国退潮加速も

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【米エルサレム首都認定】
イスラム諸国の反米感情の高まりで米国退潮加速も

トランプ米大統領(AP) トランプ米大統領(AP)

 トランプ米大統領がエルサレムはイスラエルの首都であると認定すれば、中東での米国をめぐる構図が大きく変わる可能性がある。イスラム諸国での反米感情の高まりが、中東での米国の退潮を加速させかねない。パレスチナ和平交渉の再開が当面、不可能となるだけでなく、新たな武力衝突も懸念される。

 中東のイスラム諸国やパレスチナ自治政府は、トランプ氏の大統領就任以来、その真意を測りかね、不信感がぬぐえぬままにきた。

 トランプ氏は5月、自治政府のアッバス議長と会談し、和平仲介に前向きな姿勢を示した。半面、その直前には現職の米大統領として初めてエルサレム旧市街のユダヤ教聖地「嘆きの壁」を訪れ、イスラエルを喜ばせた。言葉とは裏腹の行動。トランプ氏の娘婿でユダヤ系のクシュナー大統領上級顧問が政権中枢にいることも、パレスチナ側の不信の種だ。

 そんな中での“首都認定”は、パレスチナ側を刺激するだけではない。対米関係が冷え込んでいるトルコのエルドアン大統領は5日、「エルサレムはレッドライン(越えてはならない一線)だ」としてイスラエルとの断交を示唆。中東での米国の最重要同盟国サウジアラビアもトランプ氏に自制を求めており、今後の対米関係に影響が及ぶのは確実だ。

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