産経ニュース

【矢板明夫の中国点描】なぜか習近平国家主席が主導する「トイレ革命」、そこには毛沢東の影が 

ニュース 国際

記事詳細

更新

【矢板明夫の中国点描】
なぜか習近平国家主席が主導する「トイレ革命」、そこには毛沢東の影が 

11月30日、中国山東省青島市の観光地で、公衆トイレの掃除をする清掃員(ロイター) 11月30日、中国山東省青島市の観光地で、公衆トイレの掃除をする清掃員(ロイター)

 最近、中国の官製メディアで「トイレ革命」という言葉を頻繁に見かけるようになった。共産党の機関紙「人民日報」や軍の機関紙「解放軍報」などは何度も関連記事を掲載し、国営中央テレビ(CCTV)午後7時のニュースでも大々的に取り上げている。

 「革命」という仰々しい言葉を使っているが、要は「トイレをきれいにしよう」という極めて単純な呼びかけである。中国の最高指導者、習近平国家主席が11月20日に出席した共産党の重要会議で「全国のトイレの衛生状況を改善すべきだ」との趣旨の発言をし、その際に「トイレ革命」という表現を使ったという。この習氏の「重要指示」はたちまち各地に伝達され、全国で一大“社会運動”が展開されたわけだ。

 中国メディアによると、青海省、甘粛省などは「トイレ革命」を省の重点プロジェクトと位置づけた。寧夏回族自治区は幹部会議を開き、今後のトイレの衛生状況を改善するための具体的目標と役割分担を決めた。山東省済南市は55項目にわたるトイレの管理細則を制定し、市内のすべての公衆トイレに「洗剤、ブラシ、せっけん、ゴミ箱、ゴミ袋」の“衛生5点セット”を配備、担当者による定期巡回体制を整えた。今後、「トイレ革命」に貢献した個人と団体に対する表彰も各地で行われるという。

 マーケットはすぐに「トイレ革命」に反応した。

続きを読む

「ニュース」のランキング