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タイ、前国王の服喪期間終了 続く政治漂流…暫定軍事政権解除は「未定」

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タイ、前国王の服喪期間終了 続く政治漂流…暫定軍事政権解除は「未定」

5日、バンコクの王宮前広場にある前国王の火葬式施設には、多くの国民が追悼に訪れた(吉村英輝撮影) 5日、バンコクの王宮前広場にある前国王の火葬式施設には、多くの国民が追悼に訪れた(吉村英輝撮影)

 国民の敬愛を集めたプミポン前国王が昨年10月に死去したタイで、政治の漂流が続いている。前国王の葬儀は今年10月に終わり、服喪期間は終わった。軍事政権は「民政移管」への総選挙を来年11月に実施するとして準備を進めているが、政治混乱の調停役だった前国王を失った中で、タクシン元首相支持派と反対派による政治対立は未解決のままだ。(バンコク 吉村英輝)

 前国王の誕生日で「父の日」の祝日の5日、首都バンコクの王宮前広場は、大勢の家族連れで混雑した。10月26日に火葬式などが行われた同広場の施設は、参列者が予想を上回り、11月2日~同月末までだった公開期間は12月末までに延長された。

 中部アントン県から来たチャイヨンさん(88)は「息子に連れてきてもらった。前国王と同時代を生きることができて幸せだった」と語った。前国王の絶大な人気は今も続く。

 タイでは第二次大戦後、王室を権威に「開発独裁」を正当化する政権が続き、制限付きの「民主主義」の下で、前国王が地方行脚や貧困層救済に尽力し、国民の結束を高めてきた。

 地方農民や貧困層を中心にしたタクシン派と、官僚や財界などの既得権益層の反対派が衝突する中で、前国王は重しの役目を果たしていた。軍は2014年5月のクーデターで実権を掌握したが、神格化された前国王を失い国民が喪失感を抱く中で、政治混乱の再燃をいかに押さえ込むか手探りを続けている。

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