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【北朝鮮情勢】国連事務次長、異例の訪朝も「仲介役」期待できず 

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【北朝鮮情勢】
国連事務次長、異例の訪朝も「仲介役」期待できず 

平壌国際空港に到着した国連のフェルトマン事務次長=5日(共同) 平壌国際空港に到着した国連のフェルトマン事務次長=5日(共同)

 【トロント=上塚真由】国連事務次長のフェルトマン政治局長の訪朝では、緊迫する北朝鮮問題で国連が仲介役を果たせるかが注目される。ただ、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験成功を先月末に表明し、「核戦力完成」を宣言した北朝鮮が歩み寄る可能性は低く、協議の行方は見通せない。

 異例ともいえる国連幹部の訪朝は、国連側と、日米など関係国との間で慎重に調整が進められてきた。安易な訪朝となれば、対北包囲網に影響を与える可能性もあるためだ。これまで国連安保理の対北制裁協議で、ロシアが国連の役割を決議に盛り込むよう主張した際には、米国などが反対した経緯もある。

 だが、ある外交官は「今回の訪朝に反対はなかった」と明かす。国連が(1)安保理決議の順守(2)完全で不可逆的な方法での核兵器の放棄-という安保理決議の「約束」を北朝鮮側に伝え、挑発行為をやめるよう働きかけることが、訪朝の目的としているためという。

 米国の対北政策が現時点で変わる気配はない。米国の国連代表部の広報官は4日、産経新聞の取材に対し、北朝鮮が核開発を断念するまで外交的、経済的圧力を強めていく考えを示したうえで、「われわれの関心は平和的な外交的解決を探ることにあるが、(北朝鮮の)政権は、信頼し得る交渉に何ら関心を示していないのが現実だ」と指摘。日本も、対話条件について「非核化に向けた真摯(しんし)な意思や具体的な行動」を示すことだと一貫している。

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