産経ニュース

【北ミサイル】「トランプ政権のレッドラインを越える恐れも」 国連安保理北朝鮮制裁委員会の元パネル委員、古川勝久氏

ニュース 国際

記事詳細

更新

【北ミサイル】
「トランプ政権のレッドラインを越える恐れも」 国連安保理北朝鮮制裁委員会の元パネル委員、古川勝久氏

古川勝久氏(黒沢潤撮影) 古川勝久氏(黒沢潤撮影)

 北朝鮮はミサイルの技術的な課題を解決することに加え、米トランプ政権によるテロ支援国家再指定への政治的な反発が相まって今回の発射タイミングになったとみられる。テロ支援国家への指定は金融制裁の口実にも使われており、金正恩朝鮮労働党委員長は侮辱と受け止めて反発している。

 今後、国連安全保障理事会で制裁強化などが議論されるが、中国とロシアの出方に左右される。ロシアは制裁強化への抵抗を強めている。原油輸出の全面禁止といった北朝鮮の強い反発を招く制裁には中国も難色を示すだろう。そのため、制裁対象の団体・個人や禁輸品目の拡大といった措置に落ち着く可能性もある。

 制裁は北朝鮮経済に徐々に打撃を与えているが、致命的なレベルになるには時間がかかる。また、政治的には一連の圧力強化で、金正恩氏が「核・ミサイルは不可欠だ」と確信を深めているようにも見える。

 今後も北朝鮮が核実験やICBM発射実験を行う可能性が高いが、その過程で北朝鮮がトランプ政権のレッドライン(越えてはならない一線)を知らずに越えてしまう恐れがある。そうなれば米国の強い反発を招き、事態は一気に緊張の度合いを増すことになる。(聞き手 三塚聖平)

関連トピックス

「ニュース」のランキング