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中国が東欧接近、「欧州分断」に広がる警戒 ハンガリーで4000億支援表明

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中国が東欧接近、「欧州分断」に広がる警戒 ハンガリーで4000億支援表明

27日、ブダペストで東欧諸国首脳との会議に出席した中国の李克強首相。右はハンガリーのオルバン首相(ロイター) 27日、ブダペストで東欧諸国首脳との会議に出席した中国の李克強首相。右はハンガリーのオルバン首相(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】中国と東欧16カ国は27日、ハンガリーの首都ブダペストで首脳会議を開き、中国の李克強首相は地域発展に向けた資金協力拡大を表明した。会議は6回目。中国は東欧と関係を深めて欧州の対中政策に影響を与えるのが狙いとされ、欧州連合(EU)は東欧の中国接近に警戒を強めている。

 「中国と東欧の協力は相互利益に基づく。グローバル化に沿っており、合理的だ」。現地報道によると、李氏は27日、演説でこう強調し、16カ国の支援を目的とする融資枠の新設など、計約30億ユーロ(約4千億円)規模の協力を表明した。

 会議は2012年から毎年開かれ、東欧からEU加盟11カ国と非加盟5カ国が参加。対話の枠組みは首脳級だけでなく、文化など多くの分野に及ぶまでに拡充された。西欧より開発が遅れる東欧には中国の協力に期待は大きい。会議は個別だと難しい中国要人との接触を確保する機会だ。

 特に関係強化に熱心なハンガリーは「中国には発展を可能にする資源がある」(オルバン首相)とし、中国の支援を受けるハンガリー・セルビア間の高速鉄道整備の入札も会議に合わせて発表。鉄道は広域経済圏構想「一帯一路」の一環として、中国が押さえたギリシャの主要港から物資を欧州に運ぶ重要な手段となる。

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