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【拉致40年 めぐみさんを救え(4)】問題膠着、早紀江さん「どうか被害者を思い、忘れないでください」

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【拉致40年 めぐみさんを救え(4)】
問題膠着、早紀江さん「どうか被害者を思い、忘れないでください」

4歳の横田めぐみさんや生後間もない双子の弟と撮影した家族写真を背に救出への思いを語る父の滋さんと母の早紀江さん。拉致被害者と家族の境遇を各地で訴え続けてきた 4歳の横田めぐみさんや生後間もない双子の弟と撮影した家族写真を背に救出への思いを語る父の滋さんと母の早紀江さん。拉致被害者と家族の境遇を各地で訴え続けてきた

 「国民の皆さんに拉致の現実を必死に訴えてきた。思いは確かに伝わり大きな怒り、うねりになって救出運動を力強く後押しした」

 北朝鮮に拉致されて40年となった横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(81)は世論への感謝を語りつつこう呼びかける。

 「拉致問題は人ごとではない。どうか被害者を思い、忘れないでください」

 平成9年2月、めぐみさんの事件が実名で報道され、国会質疑でも取り上げられると、めぐみさん以外の被害者家族らも集い、家族会が結成された。政府が認定する最初の拉致事件から20年が過ぎていた。「最後のチャンスだ」。めぐみさんの父、滋さん(85)が初代代表となり、全国で訴えた。

 「最初は署名をお願いすると、逃げ出す人もいました」。早紀江さんは当時を振り返る。署名のボードをたたき落とされた家族もいた。政治が北朝鮮との国交正常化に向けひた走り、コメ支援などが行われたときは、外務省の前で座り込みをしたこともある。

 「北朝鮮と闘わなければならないときに、なぜ政府に対して座り込みまでしなければならないのか」。めぐみさんの双子の弟、拓也さん(49)は不条理を感じたことを思いだす。

 14年の日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認め謝罪すると、世論は被害者の救出へと燃え上がった。

 もう1人の双子の弟、哲也さん(49)は15年、東京都内で開かれた国民大集会の光景が忘れられない。1万人が集まり会場から人があふれた。「いつかきっと救出できる」。そう思った。政府に提出された救出を願う署名は今年10月末現在で1216万8293筆に上る。

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