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【拉致40年 めぐみさんを救え(2)】「祖国は日本」北朝鮮で歌った君が代 たどりきれない足跡

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【拉致40年 めぐみさんを救え(2)】
「祖国は日本」北朝鮮で歌った君が代 たどりきれない足跡

昭和52年に北朝鮮に拉致された直後に撮影されたとみられる横田めぐみさん 昭和52年に北朝鮮に拉致された直後に撮影されたとみられる横田めぐみさん

 15日、拉致されてから40年が経過した横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=は北朝鮮で「招待所」という施設に収容され、外部と遮断された。その逆境の中にあっためぐみさんが招待所で「君が代」を歌っていたという証言がある。拉致から7年後の1984(昭和59)年ごろのことだ。

 「どんな思いで歌ったのか…。『自分は日本人だ。祖国は日本なんだ』と叫ぶような気持ちだったのでしょう」。母、早紀江さん(81)は悲しげに語る。

 早紀江さんはかつて、来日した大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元北朝鮮工作員からこのいきさつを聞いた。「めぐみさんが住む招待所に、ある人と行ったときの出来事でした」。金元工作員と同行したのは、めぐみさんがかつて日本語を教育した別の女工作員、「金淑姫(キム・スッキ)」だった。久々の再会は気まずかった。

 「何か歌いましょう」。その雰囲気を嫌っためぐみさんが心を込めて歌ったのが君が代だったという。

 「一緒に日本の歌をよく歌った」。帰国した拉致被害者、曽我ひとみさん(58)も北朝鮮でのめぐみさんについてこう証言している。78年からしばらくの間、同じ招待所で暮らした2人は外出すると、ひそかに日本の歌を歌っていたという。望郷の念。日本の歌を歌うことで、折れそうな心を支えていた姿が浮かび上がる。

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 めぐみさんは歌がうまかった。小学6年の卒業式謝恩会では、実力が認められ、学年全員で歌った合唱曲「流浪の民」で独唱のパートを任された。歌声を収めたテープを、家族は今も大切に保管する。

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