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【赤の広場で】モスクワのスーパーで仕事して激励された ロシアに優しい記事ではないのに…

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【赤の広場で】
モスクワのスーパーで仕事して激励された ロシアに優しい記事ではないのに…

モスクワ中心部の赤の広場。右手奥はレーニン廟=5日(ロイター=共同) モスクワ中心部の赤の広場。右手奥はレーニン廟=5日(ロイター=共同)

 私がモスクワで学生として学んだ1990年代半ば、ロシア初のスーパーマーケットが同市中心部に登場した。それまで古ぼけたソ連型の店舗や、冬場は極寒の屋外市場で買い物をしていたが、明るいスーパーの店内は別世界だった。

 ただ、現在とは比較できない代物でもあった。店に入ると男性がずっとついて来て、「何かお手伝いできることはありませんか」と聞いてくる。ソ連時代は“サービス”という概念がほぼなかったが、彼らなりに考えて、サービスと思い行っていたようだ。学生の私の目当ては輸入物のインスタントラーメンだけで、ついて来られても気まずいだけだった。

 今は隔世の感がある。郊外型の大型店舗に加え、市内でも高級層向けから一般世帯向けまで幅広い種類がある。最近特に増えているのは、品数を絞って展開する小型店舗。店内でコーヒーやケーキを買って食べることもできるタイプもあり、業務上重宝している。

 仕事ではオフィスから離れた場で対応を迫られるケースが少なくない。冬場、屋外の作業は不可能だ。これらの店の多くは電源やトイレなどもある。

 珍しがって店員や客が激励してくれるときもある。ただ書いているのがロシアに優しい記事ではないことも多く、ちょっと気兼ねする。(黒川信雄)

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