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【拉致40年 めぐみさんを救え(1)】老いる父…誕生日に「あの日」を重ね  

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【拉致40年 めぐみさんを救え(1)】
老いる父…誕生日に「あの日」を重ね  

横田めぐみさん拉致事件から40年を前に取材に応じる父、滋さんと母、早紀江さん=川崎市(中村将撮影) 横田めぐみさん拉致事件から40年を前に取材に応じる父、滋さんと母、早紀江さん=川崎市(中村将撮影)

 「両親が元気なうちに、姉と抱き合わせてあげたい」。めぐみさんの双子の弟、拓也さん(49)と哲也さん(49)はそう話す。めぐみさんが拉致された昭和52年11月15日夜、9歳だった2人は早紀江さんに手を引かれ、姉を捜した。真っ暗闇の夜、泣きじゃくりながら姉の名前を叫び、母と歩き回った。

 哲也さんは「子を奪われたなら、親は全てをなげうってでも救おうとするはず。真面目な両親にとっては当然のことだったのだろう」と振り返り、続けた。「全身全霊をかけていた。過酷な日常だったと思う」

 めぐみさんが拉致され、横田家は「太陽」を失った。食卓を囲み語り合った。風呂ではしゃいだ。仲良く通学したり、時にはきょうだいげんかも…。全てが過去になってしまったことが悲しかった。

 「父が撮った昔の家族の写真を見ると、昨日の出来事のように思い出される。こんなに楽しい時があったのに、姉はなぜ突然自由を奪われてしまったのか」。拓也さんは長年、苦しい自問を続けている。

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 拓也さんと哲也さんは平成9年に家族会が結成されて間もなく、救出運動に参加した。早紀江さんは常々、「子供の世代にまで拉致問題の禍根を残したくない」と語ってきた。息子たちにはそれぞれの人生や家庭がある、との思いからだ。だが、哲也さんは「姉貴を忘れたことは一日たりともない。正義が勝ち、拉致被害者を救うために、家族は訴え続けなければいけない」と力を込める。

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