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【拉致40年 めぐみさんを救え(1)】老いる父…誕生日に「あの日」を重ね  

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【拉致40年 めぐみさんを救え(1)】
老いる父…誕生日に「あの日」を重ね  

横田めぐみさん拉致事件から40年を前に取材に応じる父、滋さんと母、早紀江さん=川崎市(中村将撮影) 横田めぐみさん拉致事件から40年を前に取材に応じる父、滋さんと母、早紀江さん=川崎市(中村将撮影)

 めぐみさんは翌朝、「行ってきます」と登校したきり、帰ってこなかった。北朝鮮工作員が無慈悲に連れ去った。耐え難い境遇。滋さんにとって、誕生日を重ねることは、めぐみさんが忽然と姿を消した「あの日」を重ねることだった。

 めぐみさんからもらった櫛はジャケットの胸ポケットやセカンドバッグに入れて持ち歩いていた。だが、外出頻度が減った最近は寝室のたんすの引き出しに保管したままになっている。

 めぐみさんは「おとうさんっ子」だった。4つ下の双子の弟が生まれ、早紀江さんがかかり切りになったため、めぐみさんは滋さんになついた。滋さんも溺愛した。「いつも抱っこしていた」(早紀江さん)

 滋さんは暇さえあれば、めぐみさんや家族の写真を撮った。家族旅行、運動会、雪降る正月に早紀江さんの着物を着ためぐみさん、中学に入学した制服姿のめぐみさん…。数え切れないくらいシャッターを切った。めぐみさんはそこにいる。

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 「娘が帰ってきたら、これまでの不幸を取り戻すため、何でもかなえてやりたい。その日が一日も早くくることを願っています」。めぐみさんの拉致が表面化した20年前、滋さんはこう語っていた。

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