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中国にしてやられた10日間 トランプ米大統領アジア歴訪

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中国にしてやられた10日間 トランプ米大統領アジア歴訪

握手するドナルド・トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席。東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議などで、ベトナム滞在中、表立った中国批判をしなかったトランプ大統領だが、習氏の手のひらで転がされていたということか?=9日、北京(ロイター) 握手するドナルド・トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席。東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議などで、ベトナム滞在中、表立った中国批判をしなかったトランプ大統領だが、習氏の手のひらで転がされていたということか?=9日、北京(ロイター)

 トランプ氏が北京滞在中、故宮で茶を振る舞うなど米首脳に対する前例のない厚遇で歓待し、抱き込みを図った習氏に対し、トランプ氏は北朝鮮問題で中国の協力を取り付けたい思惑から、歴訪中は習氏に対する賛辞に終始。対中貿易赤字の問題でも「悪いのは過去の米政権だ」と述べて中国批判を封印した。

 ベトナムのダナンで行われた「アジア演説」では環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などの多国間貿易システムとの決別を表明し、米国主導の多国間のルール作りで米国向け市場を創出するという国際貿易における米国の強みを自ら放棄した。

 所詮は日本政府から授かった「借り物の理念」であるインド太平洋構想に「米国第一」の貿易政策を接ぎ木したアジア戦略では、米国のTPP離脱で生じた地域の空白に乗じて影響力拡大を図る中国を押し戻す説得力も実行力もない。

 このままでは「アジアからの米国排除」を最終目標とする習近平体制の長期戦略にトランプ政権がからめ捕られていく恐れは高い。

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