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インドのアジア研究第一人者、太平洋戦略「中国に対抗する重要な選択肢に」 ネルー大・ラリマ・バルマ教授

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インドのアジア研究第一人者、太平洋戦略「中国に対抗する重要な選択肢に」 ネルー大・ラリマ・バルマ教授

ラリマ・バルマ教授 ラリマ・バルマ教授

 【ニューデリー=森浩】インドでのアジア研究の第一人者であるジャワハルラール・ネルー大のラリマ・バルマ教授が産経新聞のインタビューに応じ、日米が主導する「自由で開かれたインド太平洋戦略」が中国の覇権に対抗する「重要な選択肢となる」とした上で、良好な日印関係が戦略を下支えすると分析した。

 バルマ氏は冷戦終結以降、新しい世界の構造が模索される中、「アジア太平洋地域」という概念が強く意識されるようになったと解説。「インド太平洋戦略構想はそれを上回るグローバルな枠組みであり、インド政府の『アクト・イースト(東方へ動く)』政策とも合致する」として、歓迎する意向を示した。

 中国が現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を通じて影響力を拡大させる中、「アジアは取り込まれつつある」と懸念を示す一方、「日米印、オーストラリアの連携が強まることは中国への牽制(けんせい)となり、世界に中国以外の別の選択肢を提供することになる」と期待を寄せた。

 インドの地政学的な重要性にも触れ、「東から見るとインドはアフリカへの入り口であり、インドには投資の実績もある」と分析。一帯一路に対抗する世界的な経済の流れが構築可能だとした。

 現在、安倍晋三首相とインドのモディ首相の個人的なつながりもあって日印関係は良好だ。バルマ氏は「その関係性がインド太平洋戦略に寄与するだろう。ただ、インドは中国との貿易に依存している面も多い。日印の経済的な連携強化が必要不可欠だ」と指摘した。

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