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中国「ベトナムは兄弟」 南シナ海、米の影響力排除に躍起

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中国「ベトナムは兄弟」 南シナ海、米の影響力排除に躍起

ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席(右)と握手を交わす中国の習近平国家主席=13日、ハノイ(AP) ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席(右)と握手を交わす中国の習近平国家主席=13日、ハノイ(AP)

 【北京=西見由章】中国は南シナ海問題をめぐり、対立が最も先鋭化する可能性が高いベトナムに米国が接近するシナリオを警戒している。中国は同じ社会主義国で歴史的にも関係が深い「同志であり兄弟」(中国外務省)だとして、ベトナムの取り込みと米国の影響力の排除に躍起だ。

 ベトナムを公式訪問している中国の習近平国家主席は13日、ベトナムの最高指導者、グエン・フー・チョン共産党書記長と前日に続いて会談する異例の手厚さをみせた。12日の会談で「海上問題を適切に処理」することで合意した両国は、13日には南シナ海の「行動規範」をできるだけ早期に策定することを盛り込んだ共同声明を発表。両首脳は国父ホー・チ・ミン主席の旧宅を訪れ、毛沢東との交際について語り合った。

 中国側は自国の経済力を背景に、ベトナムの足元をみている側面もある。環球時報は「ベトナムにとって中国は第1の貿易相手国。米国と“同盟”を結んで中越関係を損なうほど愚かではない」と指摘した。

 もっとも、南シナ海の領有権をめぐる摩擦を解決する道筋は見えない。チョン氏訪中後の5月、両国は「争いを拡大させる行動は取らない」とする共同声明を発表したが、直後にベトナムが南シナ海の石油・ガス田で掘削作業を始めたことが判明。中国側は7月、軍事行動も視野に圧力をかけ、作業を中止させた。

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