産経ニュース

【ロシア万華鏡】“ロシアのパリス・ヒルトン”が大統領選殴り込み セレブの狙いは反体制派潰し?

ニュース 国際

記事詳細

更新

【ロシア万華鏡】
“ロシアのパリス・ヒルトン”が大統領選殴り込み セレブの狙いは反体制派潰し?

10月24日、記者団の質問に答えるクセーニヤ・サプチャク氏=モスクワ(黒川信雄撮影) 10月24日、記者団の質問に答えるクセーニヤ・サプチャク氏=モスクワ(黒川信雄撮影)

 陣営は早くも混乱

 会見では早くもサプチャク氏陣営の混乱が露呈した。「反体制派」を自負する彼女は有力野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏の出馬が認められれば「自身の出馬は取り消す」としていたが、会見で彼女がその方針に言及すると別の選対幹部が異議を唱え、会見が紛糾する一幕があった。サプチャク氏はロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合を「違法だ」と主張したが、後日「もう一度(ロシアへの編入の是非を問う)住民投票を行うべきだ」と述べるなど、政策のあいまいさが浮き彫りになった。

 露メディアによると、10月末には選対本部に加わっていた著名政治学者のシトゥニコフ氏がサプチャク氏への協力を取りやめたことが判明。シトゥニコフ氏によると選対は混乱し、資金不足も深刻という。一方でサプチャク氏側はシトゥニコフ氏を「解雇した」と主張しており、両者の反目も浮かび上がった。

 シトゥニコフ氏の関係者は選対の人員の半数以上を占めていたといい、同氏が手を引いたことはサプチャク氏陣営に大きな痛手となった。シトゥニコフ氏側はサプチャク氏陣営の人員不足や支持率の低さから、出馬に必要な有権者の署名すら集められない可能性を指摘している。

 出馬に見返りも

 サプチャク氏は会見で最大の“対抗馬”であるはずのプーチン氏について「彼を侮辱することはない」と述べるなど、同氏との対立を避けようとする印象を強く与えた。彼女の出馬をめぐっては、実際は政権による「反体制派つぶし」との見方が根強く、一部メディアは彼女が出馬の見返りに、国営テレビ局への復帰や関連メディアの役員就任をクレムリンから取り付けているとも報じている。

 まだ出馬を宣言していないものの、プーチン氏は8割以上の支持率を維持し、大統領選に出馬すれば圧勝は確実。サプチャク氏の出馬の意図がどうであれ、一連の混乱はプーチン氏の盤石ぶりを一層引き立てる結果につながりそうだ。

このニュースの写真

  • “ロシアのパリス・ヒルトン”が大統領選殴り込み セレブの狙いは反体制派潰し?
  • “ロシアのパリス・ヒルトン”が大統領選殴り込み セレブの狙いは反体制派潰し?
  • “ロシアのパリス・ヒルトン”が大統領選殴り込み セレブの狙いは反体制派潰し?
  • “ロシアのパリス・ヒルトン”が大統領選殴り込み セレブの狙いは反体制派潰し?

関連ニュース

「ニュース」のランキング