産経ニュース

【世界の記憶】「南京」文書の開示促す ユネスコ演説で林芳正文科相、改革は歓迎

ニュース 国際

記事詳細

更新

【世界の記憶】
「南京」文書の開示促す ユネスコ演説で林芳正文科相、改革は歓迎

ユネスコ総会で演説する林文科相=3日、パリのユネスコ本部(共同) ユネスコ総会で演説する林文科相=3日、パリのユネスコ本部(共同)

 【パリ=三井美奈】パリで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)第39回総会で3日、林芳正・文部科学相が一般政策演説を行い、日本が主導してきた「世界の記憶」(世界記憶遺産)の審査改革が先月決まったことを歓迎した。

 審査改革は、2015年に中国申請の南京大虐殺資料が登録されたことを受け、日本が進めてきた。ユネスコ事務局長が諮問機関の勧告を受けて一方的に登録を決める方式を見直し、関係国の意見表明の機会を設けることを定める内容。先月、ユネスコ執行委員会で決議された。林文科相は、新たな審査体制で「わが国は責任ある加盟国として役割を果たしていく」と述べた。

 また、「世界の記憶」について「重要な記録遺産の保存とアクセスを図ることで、相互理解を進めることが重要だ」と訴えた。ユネスコは「世界の記憶」について、インターネットなどで広くアクセスを認めるよう奨励しているが、南京大虐殺資料は完全公開されず、内容の確認ができないまま不透明な状態で登録されたことを踏まえた発言だ。

 林文科相はさらに、「わが国は、ユネスコが『人の心の中に平和のとりでを築く』という設立理念に基づいて、本来あるべき道を行くように、新事務局長と協力していく」と述べ、15日にボコバ事務局長の後継者として就任するオードレ・アズレ新事務局長が、ユネスコ改革を進めることに期待感を示した。

「ニュース」のランキング