中国共産党 宿命の権力闘争史

敗者の末路は非業の死 劉少奇・華国鋒・胡耀邦… 歴代指導者らの悲劇

 新中国建国後、共産党の主要指導者には、権力闘争に敗れて悲劇的な末路を迎えた人物が少なくない。こうした人々の境遇は、共産党の権力闘争の激しさを如実に物語っている。

 若くから共産党の要職を歴任した劉少奇は、毛沢東の後継者と目された。国家主席に就任後の1960年代初めから、経済路線で毛と対立。66年の文化大革命で北京の自宅に監禁され、紅衛兵に暴行を受けるようになる。68年に党籍を剥奪されて正式に失脚し、69年に病死した。

 監禁下の劉は、糖尿病の薬を処方されず衰弱。68年夏に肺炎で死線をさまよってからは寝たきりになるが身の回りの世話もされず、自殺防止のためベッドに縛り付けられた。最期は河南省開封の元銀行の金庫室に運ばれ死去。その死は80年の名誉回復まで伏せられた。

 華国鋒は毛が76年に死去すると「あなたがやれば私は安心だ」との遺言メモを毛から渡されたと主張。文化大革命を主導した「四人組」を逮捕し実権を握った。77年には党主席、首相、党軍事委員会主席を兼任し、最高位を占めた。だが、復権した鄧小平との権力争いに敗れ80年に首相を辞任。81年に党・軍のトップも辞した後、北京の自宅で30年近く軟禁され、2008年に死去した。

 胡耀邦は華国鋒の後任の党主席に就任。1982年には党主席廃止に伴い初代の総書記となり、改革開放と自由化を進めた。しかし、党内保守派から「ブルジョア自由化に寛容だ」と批判されて87年、総書記を解任された。89年4月、会議中に心臓発作で倒れ、1週間後に死亡した。(田中靖人)

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